■Aさん(本人)から
症状とその間の想い
症状が出ている日は、全身が重く頭痛があるため朝起きた瞬間からわかります。
学校がある日は身体の様子を見ながら登校する、1限は休んで2限から行く、学校を休むなどその日の状況によって臨機応変に動いています。
症状が出ている間は“体調が悪いな”と気分が沈むこともありますが、普段は“明日は頑張ろう、明日は行ける”と前向きに考えるようにしています。
親の言葉で印相に残っていること、辛かったこと、嬉しかったことなど
あまり覚えていませんが、起立性調節障害になった頃はよく家族と言い合いをしていたので傷つくことは少なくなかったと思います。
自分としては学校に行きたくなくて家にいるのではなく、体調が優れないから家にいたので、「なんで学校に行かないの」と怒られることに納得いきませんでした。
ただ自分のせいで家の空気が悪かったのは理解していたので言い返せませんでした。
起立性調節障害になってしばらくした頃に両親が病気のことを理解しようと県外の講演会に足を運んでくれたことを今でもよく覚えています。
当時中学3年生で受験を控えていたこともありピリピリしていましたが、講演会を経て家の空気は変わりました。
全日制高校に通うことが全てではなく通信制高校という進路もあると教えてくれたのは両親で、当時受験したい高校があったため通信制高校への進学に反対していましたが、
今では通信制高校に進学して良かったと心の底から思っています。「できるだけ手助けをしたい」と言ってもらえた時はとても嬉しく、家族が協力的になってくれたことが自分にとって救いでした。
今の進路を選んだ理由、将来の夢
小学生の頃からの夢である幼稚園教諭を目指すために専門学校を選びました。
最初は慣れない環境で体調を崩すことも多かったですが、今では1限から出席し雨の日でも登校しています。
通信制高校出身だからと言って引け目を感じることは無いですし先生も親身になってくださるので堂々と過ごしています。
不安に感じるのは最初だけで今は毎日楽しく過ごしています。